加工技術

記事一覧

商空間で映える真鍮の内装金物 素材の魅力と製作時に知っておきたいポイント

  ホテルや商業施設、オフィス、飲食店、ショールームなど、デザイン性が求められる商空間では、素材選びが空間全体の印象を大きく左右します。 その中でも真鍮(しんちゅう)は、温かみのある色合いと上質な質感を兼ね備えた素材として、什器や装飾金物、見切り、サインなど幅広い用途で採用されています。 本記事では、商空間における内装金物という視点から、真鍮の特徴や採用される理由、設計・製作時に押さえておきたいポイントを解説します。     真鍮とは 真鍮は、銅(Cu)と亜鉛(Zn)を主成分とする合金で、「黄銅(おうどう)」とも呼ばれています。 銅と亜鉛の配合比率によって色味や硬…

錆風塗装とは? 本物の錆のような風合いを表現できる意匠塗装

    金属製品や内装金物の仕上げ方法として注目されている「錆風塗装」 実際に金属を錆びさせることなく、塗装技術によって経年変化したような表情を再現できる意匠塗装です。店舗・サイン・什器・建築内装などで採用が増えており、重厚感やヴィンテージ感を演出したい場面で人気があります。   錆風塗装とは? 錆風塗装とは、塗装によって鉄が自然に錆びたような色味やムラ感を再現する意匠塗装です。本物の錆とは異なり、腐食を進行させることなく安定した状態で錆の風合いを表現できます。   ■なぜ、錆風塗装が選ばれるのか 近年は新品でありながら味わいや素材感のある内装デザインが…

ブランド価値を高める「ディスプレイ什器」とは?金属だから実現できる、魅せる空間づくり

  ■ディスプレイ什器とは? ディスプレイ什器とは、商品を陳列・展示するための設備や家具を指します。 単に商品を置くだけでなく、「ブランドの世界観を伝える」「商品の魅力を最大限に引き出す」といった重要な役割を担っています。 近年では、アパレルショップやジュエリーショップ、化粧品店、ホテル、ショールームなど、空間全体のデザインが重視される場所で、オーダーメイドのディスプレイ什器が採用されるケースが増えています。   ■ディスプレイ什器に金属が選ばれる理由 高級感のある質感 ステンレスやスチールは、研磨や塗装によってさまざまな表情を生み出せます。 ヘアライン仕上げや鏡面仕上げ、…

30年の経験が生み出す「ひと手間」の価値

株式会社ハーベストには、それぞれの分野で高い技術力を持つエキスパートが在籍しています。今回は、勤続30年を迎えたベテラン社員の仕事をご紹介します。 厚みのあるフラットバーを曲げ加工すると、材料の特性上、曲げ部分の外側に「ふくらみ」が発生することがあります。このふくらみをそのままにしてしまうと、見た目だけでなく、製品としての仕上がりにも影響を与えます。 研磨前 フラットバーを曲げた直後の状態です。曲げ部分の横側にふくらみが見られます。   研磨作業中 ベテラン社員が長年培ってきた経験と感覚を活かし、一つひとつ丁寧に研磨していきます。削りすぎることなく、製品の形状を維持しながら仕上げるた…

空間に重厚感をプラスする「古美色塗装」とは

  ■古美色風塗装とは? 金属などの表面に“経年変化したようなアンティーク調の風合い”を人工的に再現する意匠塗装のことです。 新品の素材に、長い年月を経たような深み・落ち着き・重厚感を与えるために使われます。   ■古美色風塗装の特徴 ・経年変化の再現 エイジング技法を使い、金属が長年使い込まれたような色味・陰影を作り出す。 ・アンティーク調の質感 真鍮や銅などを硫化・酸化させて黒ずませ、一部を研磨して陰影を出す「いぶし仕上げ」に近い表現。 ・職人の手仕事による濃淡・テクスチャ 均一ではなく、手作業で濃淡や質感をつけることで独特の深みが生まれる。   ■どんな素材…

直線では出せない表情―R曲げがつくる上質なライン

無機質な金属を、上質なデザインへ導く加工技術   ■R曲げとは R曲げとは、金属板を曲げる際に、曲げ部分に“R(半径)”を持たせて丸みをつける板金加工の基本技術です。 鋭角な折り目を作るシカル曲げとは対照的に、滑らかで柔らかいラインを表現できる加工方法として重宝されています。 Rの大きさは製品のデザイン性や機能性に直結するため、板金加工の基礎でありながら奥深い技術と言えます。   ■R曲げの特徴 R曲げの最大の魅力は、金属でありながら柔らかく、優しい印象のラインを作り出せることです。 角ばったエッジは、どうしても“硬い・工業的・無機質”といった印象を与えがちですが、曲線が生…

金属の美しさを極限まで引き出す ― シカル加工

  高級什器・サイン製作に最適な、シャープで美しいエッジを実現。     ■シカル加工とは? シカル加工とは、金属板にエッジの立ったシャープな曲げを実現するための加工方法です。サインや内装什器のように、見た目の美しさが製品価値を大きく左右する分野で特に重宝されています。 現場によっては、「Vライン加工」「V溝加工」「プレーナー加工」といった名称で呼ばれることもあります。   ■シカル加工の特徴 1.シャープで美しいエッジが出せる 通常の曲げ加工では、どうしても曲げR(丸み)が生じます。 シカル加工では、直線的でキレのある折り目を作ることができ、高級什器・サインに求…

カラークリア塗装(有色クリア塗装)とは?|内装金物における質感表現と設計・施工で押さえるべきポイント

1. カラークリア塗装とは何か カラークリアとは、透明塗料に顔料を加え、下地の金属質感を活かしながら色味を付与する塗装方法です。通常のソリッド塗装とは異なり、金属の素地やヘアライン、バイブレーションなどの加工表情を透過させながら色を乗せることができます。そのため『下地を活かした』意匠表現が可能となり、近年の商業施設・オフィス内装で採用が増えています。   2. なぜ今、内装金物にカラークリアが選ばれるのか 内装空間では、単なる色付けではなく素材感が求められます。ステンレスのヘアライン、バイブレーション等、仕上げの上からカラークリアを施すことで、金属特有の深みと奥行きを残したまま、ブラ…

バイブレーション研磨とは?

  金属製品に選ばれる理由と仕上がりの特徴 金属製品の印象を大きく左右する「表面仕上げ」。 その中でも、均一で落ち着いた質感が特長の加工方法として、バイブレーション研磨があります。 什器やサイン、金物パーツなど、見た目の美しさと実用性の両方が求められる製品で 多く採用されている仕上げ方法です。   今回は、バイブレーション研磨の特徴と、どのような場面に向いているのかをご紹介します。    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   バイブレーション研磨とは? バイブレーション研磨(別名:振動研…

真鍮風塗装コラム 第2弾

下地で変わる質感と、真鍮風塗装の人気仕上げをご紹介します   第1弾「真鍮風の塗装で金物製作の幅を広げませんか?」は👉 こちら 真鍮風塗装は、店舗什器・サイン・インテリアパーツなどで人気の高い表現方法です。   ハーベストの技術特集ページでは「真鍮風塗装とは?」という基本情報と、メリットや活用シーンを紹介しました。 今回はその続編として、下地の仕上げによって見え方がどう変わるか、 そして3つの代表的な真鍮風仕上げを、写真イメージとともにご紹介します。 ______________________________________________________________…